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社宅暮らしで他の家庭を勉強…実際に目撃した嫁姑激突エピソード【松本リリィ】

 

社宅暮らしで目撃した嫁姑激突エピソード

筆者は姑と同居して32年。息子が結婚して義理の娘もいる世代です。
以前、某社宅で生活していたときに出会った奥様たちの話の中より抜粋して、『嫁と姑が激突したエピソード』をご紹介したいと思います。

 

ケース1 従順で完璧だがのちに同居を拒否する嫁 Yさん

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一人っ子である息子さんとお見合い結婚したYさん。
結婚当初から、同居する事が義務づけられていたと言います。
同居して十数年経った後、転勤を機会に社宅に移ったYさん夫婦。
いずれはまた実家に戻る予定、との話でした。

Yさんの結婚後数十年間にわたる姑との同居の在り方は、聞く者を圧倒させました。

Yさんのお姑さんは家事に厳しく、指で埃をなぞっては駄目出ししてきたとの事。
ちょうど「おしん」(ドラマ)で盛り上がっていた頃だったので、その様子を聞きながら皆ドキドキしていました。

それでもYさんはお姑さんに逆らう事が無く、朝5時に起きて姑が望む家事をこなしていたそう。


完璧な嫁すぎる!と、私を含む嫁仲間のみんなで尊敬の念を抱いていました。

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そんな状況から転勤を機に社宅に移り、悠々と暮らしていたある日。

旦那様の転勤が決まります。
聞くところによるとお姑さんの足が思うように動かなくなり、両親だけの生活では支障が出てきたので帰ってきて欲しいとの連絡を受け、旦那様が実家の近くに転勤を申し出たそうです。

ところが、Yさんは「娘の受験がありますので、私は福岡に残ります。実家にはあなた一人でどうぞ。」と同居を拒否。

私はこの顛末にびっくりしました。

結局旦那様は一人で実家に帰り、お姑さんは足が悪いのに、普通の生活どころか息子の食事の世話までしなくてはならなくなったそう。
Yさんからはのちに「娘が『おばあちゃんより、お父さんより、私の将来の為に動いて。』と言うのよ。だから私は残るの。」と聞きました。

 

Yさんの本音を娘にかぶせたのかどうか、事実は分かりません。
ただ、最初の生活の時に嫌な事は嫌だ、と言えばよかったのに。不満をこじらせるとこんな顛末になってしまうのか…と悲しくなってしまいました。

 

筆者はズボラな性格なので完璧な主婦は到底出来ませんが、姑と揉めようが家族が弱った時は手を差し伸べる人でありたい。
喧嘩し結局は別居になったとしても、お互い弱った時は助け合うのが家族の役割ではないかと私は考えています。
自分の今後の同居に対し「衝突したら話し合う。嫌な事は嫌という。しかし姑が弱った時は助けよう…。」

そんな反面教育を受けた、心に残る一件でした。

 

ケース2 健康食品マニア過ぎて激突する嫁 Mさん

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Mさんと私は同じ年。お互いの夫も会社の同期であることから、夫婦同士仲良くなりました。
ところがこのMさん、極度の健康食品マニア。

「海外のフルーツはすべて薬品がかかってるよ。加工食品は添加物が毒なので決して食べちゃだめだよ。」などと言う、非常に食べ物に対して神経質な人。
Mさんと食事する時は使った調味料に至るまで厳しく問い正されるので、疲れます。

そんなある日のこと。
いきなりMさんが私の家に来て、まくしたてました。

M「ちょっと、聞いてくれる?私我慢がならないの。」

私「どうしたの?」

M「昨日姑の所に行ったら、なんとサッカリン※入りの醤油を使ってた!サッカリンだよ、サッカリン!」※人工甘味料の一つ

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私「よく分からないけど普通に市販されている醤油じゃないの?」

M「市販されていても、口に入れる成分を確かめるのは当たり前の事じゃない!?うちの姑の行動は本当に信じられない!」

私「よく分からないんだけどさ…。お姑さんとあなたは価値観が違うんだから、お姑さんの食生活まで干渉しない方がいいんじゃない?

Mさんは激怒。

M「何でそんなこと言うの?姑に長生きして欲しいと思ってるからあえて教えてあげてるんじゃない!」

私「・・・お姑さんだってこれまで家事をしてこられたのだから、自分のやり方があると思うよ。教えてもらってもその後どうするかは、お姑さんが決める事じゃない。あなたはあなたのやり方を自分で貫けばそれでいい話で、相手にまでそうさせようとは思わない方がいいよ。」

M「・・・信じられない!もうあなたとの付き合いもやめるわ!」

なんと絶交されてしまいました。

ちょっと言い過ぎたのかなあとも思いましたが、私もその場限りのいい顔は出来ないタイプなので、思った事を正直に話してしまいました。
Mさんは物事を一生懸命捉える実直な面はとても良い所でしたが、万事それを相手に押し付ける所が難点でした。

彼女を見ていて、もしかしたら私も姑に押し付けている所があるかも知れないなと勉強になったものです。

その後同居した時、食べ物に関しては個人の嗜好を優先させよう!という教訓を心に焼き付ける事が出来ました。

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この2つの事件は、私にとてもよい教訓を残してくれました。
「人のふり見て我がふり直せ。」今思うと、人生のいろんな場面が「教え」になっているのを感じます。

おかげ様で今、姑とはそれなりの関係が築けています。

社宅暮らしは人間関係がとても大変でしたが、今を思うとありがたい勉強の場だったのだ、と感謝している今日この頃です。

yuriko 松本リリイ
博多のおばちゃんライター。元教師で問題児から外国人まで指導歴多数。
某大学 体育学部にて教育義手として就職後、某学校法人 専門学校にて副校長を歴任。
現在は、九州各高校にて講演活動中。一環して教育に携わり続けている。

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