『虫を殺していた子どもに生命の大切さを知ってもらいたい。家庭によっては黙認する虫遊び、どう思う?』【松本リリィ】

こんにちは、『ブラックtodoke』編集部です。

こちらはいただいた相談やあるあるなお悩みにちょっと辛口でズバッと答えていく新コーナー。
元教師である博多のおばちゃんライター松本リリィが人生相談に真剣にお答えます。
今回のテーマ&お悩みはこちら。 

『虫を殺していた子どもに生命の大切さを知ってもらいたい。家庭によっては黙認する虫遊び、どう思いますか?』

虫を殺していた小1の息子に生命の大切さを知ってもらいたくて、注意しました。
家庭によっては虫で遊ぶのも好奇心を伸ばす一環だと、黙認しているところもあるようです。
これは、実際問題どう伝えていくのが良いのでしょうか。

(女性/34歳/主婦)

必要でない殺生をどう教えるか

ladybug-insect-nature-large

「一寸の虫にも五分の魂」という諺があります。
確かに、命を伝えていく事は難しいですね。

人間は、何かの生命を頂いて生かされています。菜食主義の人でも、植物の命を頂いているのです。
樹木には特有の音波が流れていて、木の種類によって音が違います。

NHKの特集番組を見たのですが、樹は切り倒される時には、その音波は急に高くなるそうです。
まるで樹木の悲鳴にようにも聞こえます。

動物が殺されるのは、可哀想で、植物なら構わないというのは、人間の驕り。

人間はそうやって、「自然すべての命を犠牲にして生きている」という事を自覚しなければなりません。

それを幼い頃からどう教えていくか、なかなか難しい所ではありますが、私がするとすれば「必要な殺生は人間である限り仕方ないけど、必要でない殺傷はしてはならない。そして、限りある命は大切にしなければいけない。」と教え込むのではと思います。

 

視点を変えれば意見や感じ方も変わる

lion-animal-portrait-africa-safari-40196-large

息子さんの前に蚊が飛んでいるとします。蚊は病原体にもなり得るので、息子さんが蚊を叩いて、「お母さんの為に殺したよ。」と言えば、ありがとう、という事になるでしょう。

ところが、お兄ちゃんが大事にしているクワガタを弟が勝手に殺してしまえば、叱らなければなりません。

野生のライオンやチータのような肉食動物は、空腹以外は決して獲物を襲いません。
中には、愚鈍な肉食動物もいて、一匹の獲物も捕まえられず、餓死する事もあります。

視点をそこに当てると不思議なもので、その愚鈍な肉食動物の前にうさぎでも出て来ればいいのに、と思ってしまいます。

日頃は草食動物の味方をしていても、肉食動物でも、弱ければ応援したくなる。人間なんて勝手な思考回路を持っているとつくづく思います。

太古の昔から、生きとし生けるもの、あるがままの自然体で成り立ってきましたが、人類は地球上で一番の知恵と力を持って暮らしています。
なので、人類が生きる為にたくさんの命をとっていく事は、ある意味で、自然な状況とも言えます。

ある小学校が、卵から返した雛を鶏まで育てて、最後は、殺して食べる授業をしたそうです。
保護者からは苦情も多くあったようですが、子供達は泣きながら、育てた鶏を食べ、世の中の食がどういうものか痛感した、というコメントを見て、私は素晴らしい授業だと思いました。

自分の育てた鶏は食べたくないけど、人が育てた鶏なら食べる、というのでは、NIMBY(必要な施設でも、自分の庭には作るな、というエゴな人達の略)に成りかねません。

スーパーで売っている肉は、すべて形ある動物なのです。せめてその姿はイメージし、食に感謝する気持ちは教えなければならないと思います。

 

趣味も娯楽も大切に感じる癖をつけるよう伝えていく

pexels-photo-106258-large

先ほど、人のクワガタを殺したりすると叱らねばならない、と言いましたが、子供が昆虫採集に興味を持ったらどうでしょう?
必要でない殺傷になるかどうか、難しい問題ですね。

考え方にもよりますが、昆虫採集が食事を同じように、よりよい人生を生きる為に、趣味・生きがいとして自分にとってとても必要であれば、食事と同様、生き物に感謝しつつ、行動する事だと思います。

人の価値観は様々です。

子供の情緒もどういう形で育てようと思うのかは、それぞれの親の判断と思いますが、食も、趣味も娯楽も、大切に感じる癖を、ことあるごとに伝えていく事が大切だと思います。

それに、小さな子どもは、残酷なものです。

最初から、僧侶のように思慮深く対処する子供が居たら、そちらの方がびっくりしますよ。
もし、息子さんが残酷な仕打ちをしている所を見かけたら、いきなり叱ったりはせずに、命の授業が出来るチャンスだと思って、ゆっくり、しっかりと話をしてみてください。

小学校一年生くらいだったら、難しい話よりも、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」なる話のほうがよいかも知れませんね。
小さな蜘蛛を助けたら、地獄に落ちた時に、救いの糸が垂れてきた話。

私は小さな頃、こんな昔話を祖父から聞かされて、とても想像力がついた気がします。

いずれにせよ、どういう形で話すのかは、それぞれの親の視点で構いませんので、このようなチャンスを大いに利用して、親子の対話を、命の授業に変えて、進めていってください!

 

yuriko 松本リリイ
博多のおばちゃんライター。元教師で問題児から外国人まで指導歴多数。
人生相談記事が得意です。
現在、夫、姑、猫と同居中。

この記事をシェア

出生届

Facebook(large)

LINE@

todokeの公式アカウントをフォロー

todokeの公式アカウントをフォロー